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高森明勅
2020.12.17 06:00皇統問題

「皇女一覧表」について

皇室研究の初歩的な資料として、便利な“一覧表”が色々とある。

例えば、「天皇一覧」「皇太子冊立表」「皇太子一覧」「院政一覧」
「三后(皇后・皇太后・太皇太后)一覧」「斎王(斎宮・斎院)一覧」
「近代皇族一覧」「皇居一覧」「年号一覧」「追尊天皇」「不即位太上天皇」
「追尊太上天皇」「廃太子・不即位皇太子(儲君も含む)表」「歴代陵墓表」等。

これらは『日本史総覧』Ⅰ、『帝室制度史』4巻、『皇室事典』、
『皇族』(小田部雄次氏)、『日本史小百科 天皇』などに収める。

それらとは別に、「皇女一覧表」という労作も。
西野悠紀子・永島朋子・服藤早苗・伴瀬明美・菅原正子・久保貴子ら
諸氏の手になる(服藤氏編著『歴史のなかの皇女たち』所収)。
継体天皇~孝明天皇の皇女を網羅。
そこには、両親の情報も盛り込んである。
言うまでもなく、全て父親か母親(又は両親共)が必ず天皇だ。
“皇女”だから当たり前。

首相官邸の官僚達が、もしこの一覧表をチラリとでも
覗(のぞ)いたことがあれば、「皇女」プランなんて、
恥ずかしくてとても提案できなかったに違いない。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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